追跡力を品質の武器に。 – Beas Manufacturing の シリアル管理 –

2026.09.15

製造業

不良品が出た際、製造履歴や仕入先を追跡できていますか?

 
今回は、SAP Business Oneの生産管理アドオンであるBeas Manufacturingのシリアル管理に光を当てます。
SAP Business Oneの標準機能ではシリアル管理と登録商品カードによって、出荷した品目単体の履歴追跡や納品後の保守管理に対応できます(参考:SAP Business Oneで実現するシリアル管理と保守管理)。しかし、不具合発生時に製造工程や仕入先まで遡った原因の特定や、不具合の受付から改善策実施までの対応プロセスを詳細に管理するには物足りない部分があります。
Beas Manufacturingのシリアル管理とクレーム管理を活用すれば、完成品から構成部品に至る多階層におけるデータ追跡と、不具合の原因究明から改善策までをナレッジ化したクレーム管理が実現します。その具体的な機能とメリットを見ていきましょう。
 
 

機能紹介

 

シリアル番号追跡

製品と原材料の親子関係を多階層で辿り、関連する各種伝票の情報を網羅できる機能です。
初期不良を起こした製品のシリアル番号を起点に、製造指示書である作業指図や原材料の購買入庫、さらには品質検査の指示書であるQC指図まで即座に遡ることができます。これにより、問題が発生した製造工程や原材料の仕入先、検査方法を迅速に特定します。
なお、本機能は不具合の原因を遡る追跡(トレースバック)だけでなく、特定した原因の影響先の追跡(トレースフォワード) にも対応しています。

シリアル番号追跡

 

クレーム管理

不具合の受付から原因究明の経過、具体的な再発防止策の登録までを一連のプロセスとして管理できる機能です。
得意先からの問い合わせ内容に対し、シリアル番号や伝票番号といったSAP Business OneやBeas Manufacturingのデータを紐付けられます。単なる問い合わせ履歴にとどまらず、判明した原因や具体的な再発防止策をシステム上にナレッジとして蓄積できます。
なお、本機能は得意先からのクレームだけでなく、仕入先に対するクレームや社内で発覚した不具合の管理にも幅広く活用できます。

得意先クレーム

 
 

機能によるメリット

 
Beas Manufacturingが実現するデータの追跡性と視認性を高める仕組みは、企業に3つの価値をもたらします。

  1. 原因究明の迅速化により、初動対応の効率を上げる

    不具合を起こしたシリアルの関連伝票を即座に特定できるため、調査にかかる時間を削減し、データに基づく回答を素早く提示できます。

  2. 影響範囲の正確な特定により、回収コストと作業負荷を最小限に抑える

    不具合の原因と紐付くシリアルを的確に絞り込めるため、影響を受けないシリアルも含めるような回収を避け、対応にかかる費用や手間を最小限に抑えます。

  3. クレーム対応のナレッジ化により、全社的な品質改善体制を構築できる

    トラブルへの対応履歴と対策が組織の資産として可視化され、個人に頼らない組織的な品質改善に向けた体制が整います。

 
 

迅速な追跡とナレッジ化で揺るぎない品質を築く

 
不具合の発生時にシリアル追跡で原因を明確にし、クレーム対応のプロセスを記録に残す一連の仕組みは、単なるトラブル処理を超えて品質を底上げする強力な資産となります。
SAP Business OneとBeas Manufacturingの連携によるシリアル管理・クレーム管理にご興味を持たれましたら、ぜひお問い合わせください。