SAP Business Oneによるトレーサビリティの向上

2026.08.04

製造業

SAP Business Oneのロット管理機能

 
販売管理、在庫管理や生産管理といったシステムがそれぞれに存在している場合、顧客から納めた製品に関する問い合わせを受けた際に、そもそもの製品のどれをどこ向けにどれだけ提供したか、誰が生産を担当したか、何をどこから仕入れどのような工程を経て完成させたのか、それらの情報を追跡するためにそれぞれのシステムを確認しなければならず、非常に手間がかかるということはないでしょうか。
SAP Business Oneにはこの一連のトレーサビリティを強化する様々な機能が備えられています。今回は関連する機能の1つである、ロット管理についてご紹介いたします。
 
 

ロット管理でできること

 
SAP Business Oneは製品をアイテムマスタに定義しますが、それと合わせてそのアイテムがロット管理か否か、どのタイミングでロットを割り当てるかを指定することができます。

アイテムマスタ

ロットについては、標準で備えられた製造日付や有効期限といった情報の他、SAP Business Oneの特長である柔軟な拡張性による項目の追加により、トレーサビリティに付随して必要となるあらゆる情報を記録することができます。

ロット詳細

ロットを使用した各取引は各種在庫レポートで詳細を確認することが可能です。例えば、指定したロット自体の取引の履歴を参照するロット番号取引レポート、指定したロットを納めたデータから逆引きするリバースロット/シリアル追跡レポートといったレポートをSAP Business Oneは備えています。

ロット番号取引ポート
リバースロットシリアル追跡レポート

 
 

リアルタイムに追跡できる

 
SAP Business OneはERPですので、販売管理、在庫管理、生産管理、購買管理や財務会計など企業が必要する全てのモジュールがリアルタイムに繋がっており、必要な情報を必要な時にすぐ参照することができるようになっております。
各画面同士もリンクしているため、顧客から問い合わせがあった際にはロットなどの製品情報はもちろんのこと、納品番号、注文番号など様々な情報をキーとして情報を追跡することが可能です。そのため、個々の業務領域を担当しているシステムを個別に確認するといった手間がかからなくなるばかりか、データの精度も向上し、トレーサビリティにかかる一連の業務効率が向上します。
 
 

最後に

 
今回はトレーサビリティの観点からロット管理機能の一部をご紹介いたしました。SAP Business Oneの導入においては、製造業に限らずどんな業種でもトレーサビリティが課題の一要素として取り扱われることが常です。
仕入先における製造シリアルナンバーを管理する方法など、SAP Business Oneでトレーサビリティを向上させる方法は今回ご紹介した方法だけに限りませんので、ERPによるトレーサビリティの向上をご検討されているのでしたら、ぜひお問い合わせください。