SAP Business Oneの製造指図でできること
2026.06.09
SAP Business Oneの製造指図とは?
SAP Business Oneの生産管理モジュールは製造指図の機能を備えています。経験的には厳密に使い分けられていないようにも感じますが、管理や計画の側面が強い「指図」と具体的な手順を示した「指示」という、似たような単語があります。SAP Business Oneが備える製造指図は前者の位置付けの機能です。
製造指図の画面では、どの製品を、いくつ、いつまでに生産するのか、そしてそのために、どの材料を、いくつ、どこで使用するのかを記録することができます。
製造指図を起点として、生産の実績や原価、在庫の動きといった一連のデータがつながっていきますので、生産管理モジュールで最も重要な機能といっても過言ではありません。
製造指図の特長
SAP Business Oneの製造指図は個別受注生産(ETO)から在庫販売(STS)まで、様々な生産方式に合わせて運用することができます。
それぞれの生産方式に合わせて運用された実績の数字は集計タブにリアルタイムに反映されていきます。

加えて、データのつながりは関連性マップという機能で製造指図の画面からグラフィカルに確認することができます。

製造指図を使用することによる効果
SAP Business Oneの導入を検討されているお客様の中には、原価管理の精度を高めたいといったご要件をお持ちの会社様もよくいらっしゃいます。
このご要件に対しては計画と実績という2つの大きな観点からそれぞれ掘り下げていきますが、こと計画の精度の問題については、製造指図を十分な精度を以って表現することができない。という形で言い換えることができます。
一例を挙げると、EBOMからMBOMへの変換をうまく行うことができないために製造指図でもうまく表現できないという場合があります。MBOMに位置付けられる製造指図に構成品として含むべき明細はどのように定義すべきかを、EBOMとMBOMとの関係を整理し、各構成品のマスタの登録方法から見直すことで段階的に精度を上げていく対応を採ることがあります。
これにより、製造指図に表現できる内容の精度が上がる、即ち、原価の精度が上がるという結果で表れてきます。
原価管理・在庫管理の精度向上が期待できます
SAP Business Oneの製造指図を活用することで原価管理や在庫管理の精度を上げることができます。導入当初から最終的な理想形に仕上げていくことは必ずしも必要ありません。
運用を進める中でサイクルタイムの計画と実績の差異を分析し改善するなど、段階的に理想的な生産管理に整えていくことは十分に可能です。
SAP Business Oneの生産管理モジュールの導入や製造指図にご興味がありましたら、ぜひお問い合わせください。